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「デスノート Light up the NEW world」感想。


(公式HPより引用)

[story]
キラこと夜神月と世界的名探偵のLの世紀の対決より10年、世界中のネット回線がジャックされ、"キラ"からのメッセージが発信された。その内容は、「デスノートを手に入れろ」というものだった。
かつて夜神総一郎が立ち上げたデスノート対策本部は、デスノートに精通した三島(東出昌大)が対策に当たっていた。
そんな折、ロシア、ウォール街、そして渋谷でデスノートによる大量殺人が行われる。デスノート対策本部には、Lの後継者、竜崎(池松壮亮)が事件解明に加わり、地上には6冊のデスノートが存在することが判明する。6冊のデスノートを全て手にした者が地上を制する。キラ復活を望む者、それを阻止する者たちの究極の争奪戦が始まる・・・。

大場つぐみと小畑健による大人気マンガを実写映画化の続編。
10年の時を経て、再び地上に舞い降りたデスノートをめぐる闘いを描く。

「DEATH NOTE」は、週刊少年ジャンプで掲載され大人気を博したコミックで、10年前に夜神月=藤原竜也、L=松山ケンイチで実写映画化されました。
この実写版もラストはオリジナルとなっていて、それがなかなかに好評だったという印象です。

10年ぶりの正統な続編という位置づけですが、その間に、「L change the WorLd」というLを主人公にしたスピンオフ作品があって、これがまたなかなかのトンデモ映画でして、自分は1周回って楽しく見た記憶があります。

その後、夜神月=窪田正孝、L=山崎賢人でドラマ化もされましたが、こちらのデキも微妙なものでした。
そのドラマ版の最終回で告知されたのが、今回の映画化の件でした。

個人的には、原作は大好きで単行本も全巻持っていますし、実写映画版も前編はちょっとと思っていたら後編のオリジナルの展開にはあっと言わされました。
ドラマ版はちょっとないかな。

本作は興行収入初登場1位を飾り、公開以来不動のトップの位置にいた「君の名は。」を一週とはいえ追い抜いた作品となります。
その後にすぐに抜き返されたけど。
内容については、賛否両論・・・と書かれているのですが、あまり賛の意見を見た気がしません。
自分も圧倒的に否の立場となっています。
とりわけ原作ファンとしては看過しにくい点が多数見られましたので、以下に書いていきたいと思います。

注!ここから先、ネタバレを含みます。本作、および2006年の実写映画版のネタバレも入っていますので、ご注意ください。


10年前に地上に落とされたデスノートによって、多くの死者が送り込まれたことに気を良くした死神大王は、死神たちにキラの後継者を探すように言いつける。見事見つけたものには死神大王のあとを継がせると。これによって、6冊のデスノートを地上にもたらしました。

ちょいちょい!
冒頭の設定から思いっきり雑すぎる!
デスノートはリュークが死神大王を騙してもう1冊掠め取っていただけで、そんなにポンポンばらまかれるものではないはず。
しかも「人間って、おもしれー!」って思ってるのはリュークの個人的な感想で、死神全体がそんなこと思ってはいなかったはず。
というわけで、てきとうな説明でいきなり地上に6冊のデスノートが舞い降りることとなりました(先行き不安)。

渋谷。
深々とフードをかぶった少女・青井さくら(川栄李奈)は何者かに、「キラより面白いものを魅せてあげる」と言って、雑踏の人々の名前を次々とノートに書き、書かれたものは死んでいきます。
その報にかけつけたのは三島率いるデスノート対策本部。しかしデスノートの使用者に対する発砲が許可されていないところへさっそうと現れた仮面の男がこの少女に向けて発砲。彼女の凶行を止めることに成功します。
彼女が持っていたデスノートは無事に入手したものの、麻酔銃で発砲したにも関わらず彼女は心臓麻痺で死んでいました。

デスノート対策本部の面々がデスノートに触れると姿を見せたのは、ベポ(声:松坂桃李)という死神でした。このベポから、地上に6冊のデスノートがもたらされたこと、そして地上で効力を発揮できるデスノートは6冊のみで7冊目以降のデスノートは効力をなさないことを教えられます。

ということは・・・6冊全部集めて、それをどこかに封印しておけば、7冊目以降を誰かが入手しても問題ない、これで勝つる!!!

若干脳天気な考え方にも思えましたが、このルールが事実ならば仕方がないですね。

ちなみにデスノート対策本部は、デスノートによって殺されないようにするためお互いに本名は知らず、警察にも記録はなく、かつ家族などを人質にとられないようにするために、身寄りのない人で構成されています。なんか、切ない・・・。
あ、ちなみに前作から出ている松田刑事だけはなぜか本名です。

青井の事件により他にもデスノートを持っている者がいると確信した三島たちだったが、突如として、世界中のネット回線がジャックされ、あらゆるパソコン、テレビ、スマートフォンに、キラ夜神月の映像が映し出される。
首謀者はかつて夜神月の恋人で第2のキラと言われた弥海砂(戸田恵梨香)ではないかとも考えたが、デスノートを放棄してから記憶を失っている彼女にはいまだに警察がマークしているものの目立った動きはありませんでした。

海砂が仕事を終えて楽屋に入ると、どこからか夜神月の声が聞こえてきます。
その声の音源をたどると・・・

ポテチの中でした。

これは原作にもあった有名なシーンで、Lやデスノート対策本部の監視下に置かれた夜神月がその状態において犯罪者に裁きを下す手段として、勉強しているふりをしつつ、ポテチの中に隠した液晶テレビでニュースを見て、そこで報道された犯罪者の名前をノートに書く、というシーンから来ているのでしょう。ちなみにどちらかと言うと、こちらのコラ画像の方が有名になったきらいはありますけどね。
POTECHI.jpg

確かに原作ファンを楽しませるつもりで考えたんでしょうが、でもね、このシーンは夜神月とリュークしか知らないはずなので、海砂がピンとくるわけないんですよね・・・。

メッセージの送り主は紫苑(菅田将暉)という男で、世界的なサイバーテロリストで、キラに心酔しており、先のネットジャックも彼の仕業でした。海砂にプレゼントとして渡したのは、1冊のデスノートでした。そのデスノートに触れた海砂は、全ての記憶が蘇り、目の前に現れたリュークとも再会をします。紫苑はキラからメッセージを受け取っており、全てのデスノートを集めて"約束の場所"へ行くとキラに会えるのだと伝えてきます。

ちなみに警察の完全監視下にあるはずの海砂に、紫苑がなぜ簡単に接触できているのかというと、紫苑は天才ハッカーなので、監視カメラの映像を別のものにすり替えていたからなのだ!海砂との接触後に監視カメラに向けて携帯(リモコン?)ピッってやって元通り!
さすが!天才ハッカー!

竜崎は家に帰ると、そこにはアーマ(声:沢城みゆき)という死神がいました。実は竜崎もデスノートを1冊所有しており、彼女はその死神だったのです。他のデスノート所有者に知られないように、彼は家を出るたびにノートの所有権を放棄し、帰ってくると再び所有権を得るという念の入れようでした。
ちなみにリュークはリンゴが好物ですが、アーマはマスカットが好物となっています。

紫苑は、最後のデスノートを手にするべく、その持ち主だった最高裁判事の御厨(船越英一郎)の元に行き、デスノートを見せます。
「宅配便の配達員(紫苑の変装)に所有しているデスノートを渡し、代わりにナイフを受取り、デスノート対策本部を訪れ、そこでそのナイフで自殺する」と書かれていました。
デスノートに書かれたことは絶対なので、御厨は死に、こうして3冊のデスノートが紫苑の元へと渡ります。

ちなみに残り2冊のうち1冊はオープニングにも出てきていたロシアの医師が持っていて、治る見込みのない患者や自殺志願者を安楽死させるのに使っていました。もう1冊はウォール街の投資家が自分の所有している株の株価をコントロールするために使っていました。ちなみにこの投資家はダイジェスト的に出てくるだけでおしまいです。

そんな竜崎や警察の元に、紫苑から再びキラのメッセージが送られてきます。竜崎を生放送のニュース番組に出演させないと無差別殺人を行うと。竜崎はLのCG動画でその場をやり過ごし、紫苑とコンタクトを試みます。
紫苑と通信中に相手の発信源を特定できたので、三島らを現場に急行させます。しかしそこはもぬけの殻で、松田が入っていた部屋で発見したのは、「松田が笑顔で自殺する」と書かれたデスノートの切れ端でした。

松田の死の責任を取らされる形で、デスノート対策本部は解散を命じられてしまいます。デスノートで人が死んだのに、その対策本部が解散というのはなかなかスゴイ展開だと思いますが、要は警察の上層部たちが自分の本名を知られているので、デスノートで殺されるのを恐れたということでした。保身!
ちなみになんで知られているかというと、紫苑が天才ハッカーだから!
(先ほどばらまかれたキラメッセージが、それがウィルスで情報をぶっこ抜かれた模様です。)

三島は竜崎が用意したLのCG動画に何かを感じ、何らかの解析をした結果、自分(竜崎)もデスノートを持っている、という暗号メッセージが含まれていることに気がつきます。
あんたもなかなかのハッカーだよ。
そして竜崎の家に行くと、その事実を確認します。

竜崎の家を出た三島はそのまま警察に捕まってしまいます。
三島はかつて海砂を弁護した魅上という男の捜査をしていたのですが、そのときの情報を隠匿しているとの疑いでした。
そのまま牢屋に入れられた三島を助けたのは竜崎でした。
彼は、三島に警察が保管しているデスノート(青井が所有していたものでベポがついてるやつ)を持ってくるように指示します。
竜崎と紫苑はお互いの所有するデスノートを持参し、いよいよ直接対峙することとなりました。

竜崎は紫苑との集合場所にバイクで向かいます。そして対策本部のメンバーも竜崎の元へと向かいます。三島は逃亡者扱いになっているので、そのまま本部で指示を出します。
・・・っていうか三島が牢屋からいなくなっていてなぜ外部ばかり探して対策本部を探しにこないのかは謎です。

竜崎と紫苑は、まずお互いの持っているデスノートが本物かどうかを確認することを約束します。
その方法は、デスノートの切れ端を、それぞれ別々の指定場所(コインロッカーやベンチの下など)に置き、それに触れることで死神を見ることができるようになるから、本物だと分かる・・・ということなんですが・・・

切れ端!

それじゃあ本体持ってきてなくてもバレないよね?

しかも基本は死神は所有者についてるから切れ端触った途端に相手の死神は見れませんよ!
夜神月が海砂と始めたあったときは、お互いがいる場所でデスノートに触ったから見れるんですよ。

ちなみに竜崎は直接自分が現場に行っていますが、紫苑は浮浪者風の人を雇い指示通り触らせ、(おそらく死神を見て)驚いている映像から、本物と判断しています。

まあともかくてきとうなデスノート照会が終了したので、いよいよ竜崎と紫苑が対峙することに。
しかし、そこに現れたのは海砂でした。
海砂は死神の目を持っていて、それで竜崎の本名を見抜き、そのまま持っていたデスノートに名前を書いてしまいました。
倒れる竜崎、あわててその場に駆けつけた対策本部の2人でしたが、あわてすぎて顔も隠さず近づいてきたのであっさり海砂に名前を書かれてさようなら。

海砂は紫苑に"約束の場所"を伝え、自分が持っていたデスノートも渡します。こうして6冊のデスノートは全て紫苑の元に行くことになります。
状況を確認しようとする三島ですが、竜崎や他の対策本部のメンバーと突如、通信が途絶えてしまいます。

なんでだと思う?

そうだね~、せーの!

紫苑は天才ハッカーだから!

はい、正解!
天才ハッカーの手にかかれば電波の妨害なんて余裕ですからね。

海砂は持っていたデスノートの切れ端に自分の名前を書いて自殺してしまいます。この時、「夜神月の腕に抱かれながら」と書いたのはちょっとキュンとしてしまいますが、この一連の行動はちょっと不可解でしたね。
前作から推測すると、Lを一度は死神の目で見ていたので名前を書いていれば殺せていたのにそれができず、結果的にLによって夜神月=キラということが暴かれ、そのせいで死んでしまっていることになるので、Lの後継者である竜崎を憎んでいる可能性はなきにしもあらずなんですけどね。
竜崎もLの後継者なら海砂をもっとマークしてもいいのに。Lなら絶対そうしているはず。

ちなみに海砂が、「もし月が生きているならデスノートに書いて実行すれば会えるはず」と一縷の望みを持って命がけで名前を書いた、と考えられなくもないですが、デスノートは他人の行動は基本的には操れないし、物理的に不可能な事象(たとえば海外にいる人が1分後に日本で死ぬ、とか)を書いた場合は、単なる心臓麻痺となるため、これ書いても生死の確認にはならないんですよね。
もっと前に書いてたら良かったのに。

さて、紫苑は"約束の場所"へとやってきました。
そこは山の上にある廃ホテルでした。
ちなみにここは原作にも前作にも一切出てきていません。

いよいよキラと遭遇するのを目前に、紫苑はリュークに言います。
「死神の目の取引をしたい。」

夜神月が死んだことが明らかになった今、キラはもういないのだから、キラの後継者を殺すことにしたらしい。

・・・なんで?

先ほどの海砂の行動原理も不可解でしたが、紫苑はもっとブレブレですね。

そこに現れたのは、キラではなく竜崎でした。
竜崎になぜ"約束の場所"がわかったのかは不明です。
死神の目で竜崎の本名を見て、すかさずノートに書き込む紫苑。
しかし竜崎は死にませんでした。

竜崎「そのノートはニセ物だ!」
紫苑「なん・・・だと・・・?」
竜崎「いや、そのノートは本物だがオレにはきかない」
観客「?」

そもそも海砂がデスノートに書いた時点で死んでいないので、なにかあることは明白なのですが、竜崎が見え透いた嘘をついた理由はわかりませんが、ともかく!
竜崎は本物のデスノートに名前を書かれたにも関わらず死にませんでした。

なぜか?

それは、紫苑が書いたよりも、海砂が書いたよりも以前に、何者かによってデスノートに名前を書かれているから!

はい、同じ!

これ、同じ!


10年前の実写映画版の後編、「DEATH NOTE デスノート the Last name」のLと同じですね。
Lは事前に自分で自分の本名をデスノートに書いておいたことでキラに名前をかかれても死ぬことなく、夜神月がキラであることを証明して見せたのですが、まさかのモロパクリ!
もう、オマージュとかそんなレベルじゃなくモロパクリが出ましたよ!(唖然)

では、誰が竜崎の本名をデスノートに書いていたのか?

そこに現れたのは三島でした。
三島になぜ"約束の場所"がわかったのかは不明です。
三島は、海砂の裁判後、アメリカで秘密裏に誕生していたキラの子(9歳)の後見人をしていた魅上をマークしていたのですが、キラの子がデスノートになんか落書きしちゃうは、魅上もなんかおかしくなっちゃうわで混乱していたので、それを目撃した三島は魅上を銃殺し、そのままデスノートの新しい所有者となり、新生キラとなります。

そしてキラの思想を再び広めるため紫苑にコンタクトを取ります。
竜崎がデスノート対策本部に現れると、三島は竜崎の本名をデスノートに書き記し、なぜかだいぶ猶予を持って死に至らしめるようにします。
そしてそのままデスノートの所有権を放棄し、この一連の記憶を失っていたのでした。

ということを竜崎が説明してくれるのですが、なぜ竜崎がこのことを知り得たのかは一切不明です。
世界的名探偵だから?

呆然とする三島を、スキを突いて紫苑は腕時計に隠していたデスノートの切れ端に三島の本名を書こうとします(これは原作では夜神月がそのときデスノートを所有していたヨツバの火口を殺す時の方法でした。実写版ではありましたっけ?高田を殺す時に使ったかな?)。

しかし、その時!

窓の外から強烈なスポットライトが!

そして、一斉掃射!!!

SATのヘリによる一斉掃射が始まります!
紫苑はともかく、竜崎や三島も同じ場所にいるのに!
(この時点で警察は三島=新キラだと知らないはず)

続いて潜入してくるSATは死神の目でも名前をさとられないようにフェイスマスクをしていました。
ちなみに本作では何度かデスノート、死神の目の所持者と対峙するシーンがありますが、いつも顔を半分手で覆うという中途半端な防御方法を取っています。
紫苑は彼らを殺すべく、リュークにSATのマスクを外すように命令します。ちなみにこれも原作ではメロにデスノートを持たれていたシドウという死神が、デスノートを返してもらうためにメロに命令されて同じことをしています。

リュークがマスクを外したSATのメンバーを次々とノートに書いては死に追いやっていましたが、いかんせんSATの人数が多く間に合いません。
それに対して、竜崎が、

「ノートが銃に勝てるわけねえだろ!」

と、この映画史上もっともなことを言います。

結局紫苑はそのまま蜂の巣にされて死亡。

竜崎と三島はちゃっかりデスノートを全部回収して逃亡します。
秘密のトンネル的なところを逃げていると、そこに現れたのは、デスノート対策本部の生き残り、七瀬(藤井美菜)でした。
七瀬は、竜崎と三島に「ICPOはもう手を引きました。だから大丈夫です。」と本当か?と疑いたくなるようなセリフを吐いたと思ったら、突然三島に銃を向けます。

「わたしの本名は白戸彩香よ!」(注:SoftBankは無関係です)

「わたしの兄はキラに殺されたの。そりゃ確かに犯罪は犯したけれど、わたしにとっては唯一の肉親だったのに・・・」

親戚に犯罪者がいる場合警察には入れないと思うのですが、それはともかくキラに恨みを持っていたということで、三島に銃を向けます。
この時点でなぜ七瀬こと白戸が三島=キラだと知っているのかは不明です。

三島が撃たれそうになったその瞬間。
七瀬は絶命します。
なんと竜崎についていた死神アーマが七瀬の名前を自分の持っているデスノートに書いたのでした。
それにより消滅してしまうアーマ。
悲しみに暮れる竜崎。
この2人はお互いが孤独な存在と言いながらも認めあっており、2人の絆もあいまって感動的なシーンです。
本作で良かったところをあげるとこのシーンと答える人も多いのではないでしょうか?

が、しかし!

死神が死んでしまうのは、自分が好意を寄せている相手の寿命を故意に延ばす目的でデスノートを使用した時となっています。
原作では、海砂に最初に思いを寄せていた死神ジュラスが海砂をストーカーから救うためにこのストーカーの名前を書いてしまい、ジュラスはそのまま消滅してしまいます(このジュラスのノートが死神レムによって海砂に託されることとなります)。
レムもまた海砂を助けるためにノートを使用したことで消滅してしまいます。
この条件は原作でもしっかりと説明されており、レムが夜神月を助けるためにデスノートを使ったとしても、夜神月自身には特に好意を抱いていないため問題ないと言っています。

本作でも、竜崎を助けるため、なら分かるのですが、三島を助けるためにノートを使用してもアーマが消滅することにはなりません。これは原作と矛盾してしまいます。
それでは、七瀬が竜崎をも殺してしまう可能性もあったとは考えられないでしょうか?これも無理です。
なぜなら、竜崎はすでにデスノートに名前をかかれているので、いかなる手段を持ってでも寿命を延ばすことはできないし、逆にこの時点で死ぬこともないのです。
とても良いシーンではあるのですが、デスノートのルールからは逸脱したシーンなのが残念でした。

なんとか生き延びた竜崎と三島ですが、三島はそのまま投獄されます。そこに面会に来たのは竜崎。
デスノートに書かれた死の期限が迫る中、三島にデスノートの行方を告げます。

「6冊のデスノートは世界的に中立の立場と言えるワイミーズハウス(Lやニア、メロが育った施設でLの助手兼執事だったワタリが運営していた)に移送中、テロリストに襲われて、4冊は燃え、残りの2冊は奪われてしまった。」

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

なんとも雑な展開で再び世の中に出回ってしまうこととなったデスノート。竜崎は超法規的措置により、三島と入れ替わり、自分が三島としてここで死ぬから、お前は竜崎としてデスノートを追ってくれと言い残します。

まさか、これ続編作るの???

と疑心暗鬼になった自分を含めた観客に向けて、夜神月がこう言い放ちます。

「・・・計画通りだ。」


というわけで、以上、ネタバレを大量に含んだレビューでした。

でもまだまだ言い足りないから、何が良くなかったかをまとめていくよ!

1. これまでのルールが守られていない。

デスノートは、「このノートに名前を書かれたものは死ぬ。」の基本ルールにはじまり、いくつかのルールがあります。
今回は争奪戦にするために「7冊目以降は効果がありません。」を追加したことには目を瞑るにしても、これまでのルールがないがしろにされている印象でした。

例えば、最初の青井の無差別殺人のところでは、名前を書かれた人が次々と即死しています。
紫苑がSATを倒す際も、あらかじめ「即死」とだけ大量に書き込んでいたページに次々と名前を書きます。
まず、即死が死因となるのか、という問題です。
即死というのは、事故だったり自殺だったり銃で撃たれたりナイフで刺されたり、といった何らかの外的な原因によってきわめて短い時間で死に至ることなので、それ自体が死因ではないんです。
物理的に実現不可能な死因を書くと全て心臓麻痺になります。そして死因を書くまでの猶予が40秒あるので、この40秒間は死なないのです。
原作でもこの40秒の猶予の間に数々のドラマや緊張感が生まれているのに、本作ではそれがなくなってしまっています。
他にもアーマの消滅も本作の行為では起こりえませんし、映画制作サイドがデスノートのルールを理解しきれていないような印象を受けました。
「DEATH NOTE デスノート the Last name」が好評だった要因の1つとして、このデスノートのルールに則りつつ、しかも原作にはない方法でLが夜神月=キラを証明してみせたというのがあったと思うのですが、今回はその2番煎じに甘んじてしまったのが残念です。

2. 頭脳戦が一切ない。

デスノートといえば、キラ vs Lの頭脳戦が見どころでした。
デスノートによる殺人は通常の法律で裁くことのできないいわば完全犯罪ともなるため、そこを巧みに利用していたのがキラでしたが、Lは死刑囚を犠牲にすることで、キラが人を殺すためには顔と名前がわかっていることが必要というのを突き止めます。それ以降もお互いの頭脳戦が続いていくのが魅力でした。
しかし、本作にはそれが全くありませんでした。
三島は天才設定がないのかもしれませんが、竜崎は盗聴で紫苑の居場所を突き止めると無策に対策本部のメンバーを突入させますし、紫苑との直接対決の時も自ら乗り込んでいっています。

竜崎は家を出るたびに毎回デスノートの所有権を放棄し、帰ってきてからデスノートの所有権を取り戻すということをしています。
これは死神の目を持つデスノート所有者に自分もデスノートを持っていることを悟られないようにするための工夫です。
じゃあ、デスノートの記憶なくしているんだから家に隠してあっても気が付かないんじゃ?アーマが見えないんじゃ?と思うかもしれませんが、竜崎は家の電気のスイッチのところにデスノートの切れ端を貼っているのです(ハート型っぽい紙です)。毎回、スイッチを押すときに一瞬躊躇しているのは、貼ったことを覚えていないからですが、そこを押すたびに記憶が蘇り、アーマも見えるようになっています。
ここだけは竜崎は賢い&用心深いと思いましたけどね。ただ映画ではあまりフィーチャーされてないので気がつきづらいとは思いますけど。

紫苑も竜崎をテレビに出演させようとした時に死神の目がなかったらそもそも本名かどうかは判明しませんし、その後あっさりと竜崎を呼び出すことに成功しているのだから、その時に死神の目があればすぐに殺すこともできたのになぜかそれをしません。
御厨からデスノートを奪うときは、自分が書いたデスノートを自ら宅配便を装って本人に直接届けています。
ここで、「御厨のデスノートを受取り、かわりに自分の持っていたナイフを渡す」ということをするのですが、御厨は最終的に自殺するとデスノートに書かれてしまったので助かるすべはありませんが、渡されたナイフで紫苑を刺すことはデスノートに書かれた内容を反故にするものではないので可能なのです。

3. ハッカー万能説

本作でも紫苑が天才的なサイバーテロリストとして登場してきますが、あまりにもなんでもできすぎですね。
警視庁のサーバーにあっさり侵入したのを皮切りに、全世界のネットは愚か、スマートフォンにまでキラウィルスをばらまいたり、監視カメラをリモコンピッで別映像にすり替えたり、もうやりたい放題でした。
ハッカーとかサイコパスとか出して、なんでもできるチート設定にするのはもうやめませんかね?

4. 制作サイドは原作を読んでいるのか?

上記の1~3全てに該当するともいえますが、どうも原作の映画的に映えそうな部分だけをピックアップしている印象が強いんですよね。
あのポテチのシーンもそうだし、ちょいちょい原作のオマージュ感のあることだけ盛り込んでいるように見えます。
魅上も10年前の実写映画版には登場しておらず、本作では海砂の弁護士&夜神月の隠し子の後見人ということになっています。
魅上もキラに心酔している人物なら、被告サイドに立つ弁護士になっているのには違和感がありました。まあ検事だと御厨とかぶってしまうからかもしれませんけどね。
それでいて肝心の部分が抜けている印象で、原作を流し読みした程度で映画化したのかと疑ってしまいます。
少なくとも「デスノート」のファンというのがあまりいない気がしますね。


良かった点・・・。

ん~~(ひねり出し中)


渋谷(撮影自体は神戸ですが)の無差別殺人のシーン、そして終盤のヘリの一斉掃射に始まるアクションシーンはなかなかに見応えがあります。このあたりは今年「アイアムアヒーロー」でも好評だった佐藤信介監督のおかげかもしれません。

それからアーマのキャラクターですね。
声優の沢城みゆきさんが担当しているのですが、これがなんとも魅力的なのです。
最近だと「ペット」で大活躍するギジェット役も記憶に新しいですが、あのときは元気モリモリの猪突猛進キャラだったのが今回は落ち着いた大人の女性風キャラと、タイプの違う役どころをこなしているのが素晴らしいです。

とまあなかなか酷評してしまったかもしれませんが、デスノートの大ファンからするとちょっと納得の行かないデキというのが素直な感想でした。逆に言えば、あまりデスノートに興味がなかった人が見たら案外受けの良い作品となっているかもしれません。
ただ、上記のネタバレのところで、とにかく"不明です"と書き続けたように、いろいろ説明不足な点は多いですし、自分は原作を熟知しているので流せた部分(たとえば、アーマが消滅した時に死神の死のルールについて知らないと全く理解できないけど、特に説明はない、とか)もありますので、最低限の知識はあった方がいいかもしれませんね。

10年ぶりの新作とはいえ、正直、期待より不安が大きかったのですが、それが的中した形となってしまいました。
とにかく今年は人気コミック原作モノが明暗を分けている気がします。
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すぷーとにく0107

Author:すぷーとにく0107
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映画館で年間200本は映画を観ます。
当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

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