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「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」から考える一目惚れの心理



「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」では、高寿が愛美に一目惚れするところから物語がスタートしています。
一目惚れと聞くと、見た目での判断がほぼ全てとも言えるため、相手の内面や人間性を理解することなく恋におちるというのはちょっと・・・という人もいるのではないでしょうか?

Naumann(2004)は、アメリカで1495人を対象に、一目惚れについての調査を行いました。その結果、58%の人が実際に一目惚れによって恋におちたことがあり、そのうちの半数がそのまま結婚しているそうです。
さらに、一目惚れで結婚した夫婦の76%がそのまま関係が維持、つまりは離婚していなかったという結果で、これはアメリカ全体の離婚率が50%近いことを考えると、かなり離婚率が低いということが分かります。

この背景としては、一目惚れのほうが情熱的だとか、直感的な決定が案外正しいだとかの理由がつけられるかもしれませんが、ともあれ、一目惚れが十分に相手のことを理解していないからよくないとは言えないということですね。

しかし、こんな研究結果もあります。

Bridge & Voss(2014)では、画面上に表示されたターゲットを指示通りに動かした場合と、自分で自由に動かした場合とで、ターゲットの位置の記憶に違いがあるかを調べました。このときに、再生時の背景の画面が最初にターゲットが表示された画面と同様か、ターゲット移動時に表示されていた背景かのそれぞれで調査したところ、ターゲットを指示通り動かした場合は、背景の画面に関わりなく最初のターゲットの位置を記憶していたのに対し、自分で自由に動かした場合は、元の位置ではなくターゲットを動かした後の位置を記憶しており、かつ、再生時の画面がターゲット操作のときの画面と同様のときにその傾向が顕著になりました。

つまり、自分の意図的な行動であれば、その方が本当の記憶よりも、鮮明な記憶として残るということを示しています。

この結果が何を示唆するのかというと、自分の積極的な行動として出来上がった記憶は、より鮮明なものとして残るということです。
恋愛場面に置き換えて考えると、出会い方うんぬんはさておき、今とても親密で良好な関係を築けている人にとっては、その出会った頃の記憶も編集され、美化されやすいということです。

ぶっちゃけて言うと、

一目惚れなんて全部錯覚や!思い出が美化されてるだけや!

ということですね。

元も子もないようなことを言ってしまいましたが、一目惚れによる恋愛がうまくいっている人はそれを運命だと思っておけばよいし、うまくいっていない人は錯覚だと思えばいいってことですね(ポジティブ解釈)

ともあれ、一目惚れを信じるか信じないかは皆さん次第ですよ。


[引用]
Bridge, D. J. & Voss, J. L.(2014). Hippocampal Binding of Novel Information with Dominant Memory Traces Can Support Both Memory Stability and Change. Journal of Neuroscience, 34, 2203-2213.

Naumann, E.(2004). Love at First Sight The Stories and Science Behind Instant Attraction. Sourcebooks.
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すぷーとにく0107

Author:すぷーとにく0107
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映画館で年間200本は映画を観ます。
当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

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