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「君と100回目の恋」感想。


(公式HPより引用)

[story]
葵海(miwa)は、幼なじみの長谷川陸(坂口健太郎)たちとバンド活動の日々を過ごしていた。本当は陸のことが好きなのに、なかなか言い出すことができず煮え切らない毎日。そんな中で迎えた誕生日の7月31日。ライブが上手くいかずに落ち込む葵海は、帰り道で事故に遭ってしまう。ところが葵海が次に目覚めたとき、彼女は1週間前の教室にいた。同じ日がやってきたことに戸惑う葵海に陸が思いも寄らぬ事実を打ち明けのだが・・・。

事故に遭ってしまうヒロインを救うために時間を巻き戻すことのできる青年が奮闘する姿を描く。

パット見はよくあるスウィーツ映画という雰囲気を持っていますが、そこにタイムスリップの要素が追加されているので、タイムスリップものにうるさい私としては見に行かざるをえないと思ったのが本作です。

映画のオールタイムベストを聞かれたら「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズです!って即答できるぐらいに大好きなんですよ。
というのも、タイムスリップものはどうしても設定がおかしくなったりタイム・パラドックスになってしまったりと辻褄が合わなくなることが多い中、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズはその問題にしっかり立ち向かいながらあれほどの作品に仕上げたというのが素晴らしいですよね。

んで、本作の方ですが、自分のつかず離れずな幼馴染を救うために何度もタイムスリップを繰り返しているというのが基本設定なんですね。
タイムスリップして運命を変えようという点では、「バタフライ・エフェクト」が思い起こされますね。
こちらは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズとはむしろ対極で、積極的に歴史を書き換えようとする奮闘を描いていました。

これは本作でも同様なんですが、「バタフライ・エフェクト」と一番違っていて、かつ残念なところが、この奮闘ぶりがほとんど描かれていないことです。
「バタフライ・エフェクト」では愛する女性を救うために過去にタイムスリップし、彼女とのすれ違いや揉め事の原因となった出来事を未然に防いでいくのですが、そのことでひずみが生じ、たとえ彼女とはうまくいっても周りの誰かが不幸になってしまうといった結果になっています。

本作でもその試行錯誤をしていたであろうことは分かるんですが、それが映像としては全く描かれていません。
では、どう描かれているのかと言えば、陸がこれまでに試したタイムスリップがノートに書かれていることから判明します。
そこから陸が葵海を救うために奮闘していたことが伝わりますが、なぜいろいろやっても葵海を救うことができないのかの説明にはつながりません。
「バタフライ・エフェクト」と違うのは、結末が全く同じだということ。どんなやり方をしても葵海は事故でトラックに轢かれてしまうのです。たとえライブをやらなかったとしても、ライブで失敗して落ち込んでいなかったとしても、トラックに轢かれるっていう展開はさすがに無理があって、無理があるからこそ描いていないのかもしれません。

じゃあ何を描いたかというと、陸が葵海のことを思ってくれていることを知り、そのために陸が何度もタイムスリップを繰り返しているを知ったので、2人の幸せな時間を取り戻すために、思いっきり前に戻って、今度は恋人として過ごすことにするのです。
つまり、映画のキモとなるタイムスリップの試行錯誤を描かずに、2人のイチャイチャを描くことを本作は選んだのです!(憤怒!)

タイムスリップの辻褄あわせも運命のチェンジも描かずに、手のサイズ比べ、頭ポンポン、あすなろ抱き、脚立ごしのキスを描いたのです!

この時点で作品としてはもはやどうでもいいかなあって気持ちになっていた(こういうスウィーツ映画も嫌いではないんですが、期待とは大きく違っていたという点で、ですけど)のですが、本作の背景の設定として良いところがいくつかあるのでそれを紹介します。

まず主人公の葵海はライブ終了後にイギリス留学の予定になっています。その目的は翻訳家になることなのですが、彼女自身はそれほど英語ができるわけでもなく、映画だけ見ると単なる憧れ?みたいにも見えてしまうのですが、実は文学少年だった陸の影響を受けてのことでした。

陸はずっと文学が好きだったのですが、葵海を救うためにタイムスリップをするようになってから、量子力学や宇宙物理学といった理系な書物ばかり読むようになっています。
終盤で陸が紐でしばってしまわれていた本を再びほどくシーンがあるのですが、このときにまた文学作品を読むようになったということを示しています。

とまあ素敵な設定もあるにはあるのですが、これはノベライズ版に載っていることらしく、映画ではスポットが当てられていないので殆どの人が気づかないまま終わっちゃうんでしょうねえ。

ラストのエピローグ的な部分も非常に爽やかで見どころも多いだけに粗、というよりは制作陣の選択ミスとでも言った方がしっくりくるような作品のデキは少し残念ですね。

miwaも映画出演は「マエストロ!」以来で、しかも今回は主役のためセリフも格段に多くなっているのですが、やはりたどたどしい感じは否めません。坂口健太郎も割りとたどたどしいのでバランスはいいんですけどね。

ただ、さすがは本業歌手だけあって歌っているシーンは非常に良いです。なので本作をmiwaのPVと思ってみると十分に楽しめるでしょう。

miwaはネットで色々と見ると同性にあまり好かれていない、というかあからさまに嫌われているようで、それでいてスウィーツ仕様にしてしまったので、どの層が見にいくのかターゲットがはっきりしづらい作品になってしまいましたね・・・(;・∀・)
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すぷーとにく0107

Author:すぷーとにく0107
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中の人は、北海道は札幌市在住です。
映画館で年間200本は映画を観ます。
当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

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