「トリプルX 再起動」感想。


(公式HPより引用)

[story]
世間から身を隠していたエクストリーム・スポーツ界のカリスマであるザンダー・ケイジ(ヴィン・ディーゼル)が政府の極秘エージェントとなり、「パンドラの箱」と呼ばれる制御不能な軍事兵器を悪の力から奪回しようと、最強の敵ジャン(ドニー・イェン)と戦うこととなる。スリルを求める連中から召集された新たなチーム“トリプルX”と共に、ザンダーは全世界の政府最高権力者たちをターゲットとした世界壊滅の陰謀に巻き込まれていく。

エクストリームスポーツのスターが政府のエージェントとして活躍する「トリプルX」のシリーズ第3弾。

「トリプルX」が公開されたのが2002年で、007みたいなスーツビシっと決めたスパイが潜入捜査してもあっさりバレるからバレなそうな見た目のヤツにしようってことで、政府に目をつけられたザンダーが空飛ぶバイクに乗って悪の組織アナーキー99をやっつけるってのが大まかなプロットでした。

そして第2作「トリプルX:ネクストレベル」は日本では未公開のDVDスルーに。テレビ放映はしたので自分はそれで見ましたけど。
こちらではザンダーを雇ったNSA(国家安全保障局)が何者かに襲われ、さらなる敵に対処すべくザンダーよりももっとやべえヤツを探そう、ということで服役中の犯罪者で元海軍特殊部隊のダリアス(アイスキューブ)を2代目トリプルXに指名します。そしてザンダーは、「バカンスで行ったボラボラ島で死んだ」とさらっと訃報が伝えられていました。

この2作目は全米で大コケとなったことで、ザンダーとともに新作の製作も行方不明になっていたのかと思いきや、ザンダー役のヴィン・ディーゼルが「ワイルド・スピード」シリーズをはじめヒットを飛ばしたことでGOサインが出たのでしょうかね?
かくして前作より12年ぶりとなる第3作が誕生したわけです。

はてさてその内容やいかに?

個人的にはこの「トリプルX」シリーズ、大好きなんですよね。
1作目の敵の組織がアナーキー99っていう厨二病全開の名前からしてズルいですよね。ザンダーすら、「なんだそりゃ?暴走族か?」みたいにツッコんでたし。
他にも、敵の発電所を破壊するために、ザンダー雪山にパラシュートで降り立ち、山頂めがけてバズーカを撃つ→雪崩が起きる→その雪崩をスノーボーディング→雪崩もろとも敵の発電所を破壊→新雪サイコー!っていう冗談みたいな展開とかね。
雪崩だけ起こすんなら、ただバズーカ撃つだけで良かったんじゃね?なんて疑問はありませんから。
どうせ雪崩起こすならエクストリームスポーツに勤しみたいってのがザンダーの生き方ですから!

Welcome to Zander Zone!

あ、これは当時ザンダーが自分のエクストリームスポーツのテクニックを見せていたビデオの決まり文句ですけど。

それから敵の生物兵器も世界を滅ぼす威力なのに水に溶けると中和されるっていうやたらエコロジーな設定の上に、それを潜水艇で運ぼうとしているっていうお茶目さん加減も素敵ですよねえ・・・。

・・・

っと、これはシリーズ第一作の話でした。

本作はですね、オープニングからやってくれますよ。
その随所に散りばめられた魅力を語っていこう!
例によってネタバレはたくさん出て来るが、なーに、全てネタバレしていたところで映画を楽しめることには何ら変わりはないのだから。


オープニングから世界基準。

ギボンズが新たなxXxを雇おうと白羽の矢を立てたのは、あのネイマール。ブラジル代表サッカー選手ですね。
ネイマールも意外に乗り気?と思いきやアベンジャーズへの勧誘と勘違いしていたらしくて、アベンジャーズなら乗り気なのかよ!とも思いますが、スカウトをしていた中華料理店に強盗が!
しかしそこにはネイマール。テーブルにあった茶碗を巧みにリフティングからのボレー!これが強盗にクリーンヒット!ギボンズも思わず、「ゴーーーーーール!」って叫びます!
と思ったのもつかの間、この中華料理店に人工衛星が墜落し、ギボンズもネイマールも死亡!!!


ザンダー再び。

その頃ザンダーはジャングルにある小高い電波塔からダイブ!そしてその勢いそのままに山道をスケボーで駆け抜ける!途中バスの壁面をスケーティング!
麓の村の家に飛び込むとケーブルを接続!
彼は衛生放送の電波をジャックして、子どもたちのためにサッカーの試合を見せられるようにしたのだ!
電波ジャックするついでにスケートボードは、敵の発電所をぶっつぶすついでにスノーボード、と同じ構図ですね。

「世界は君の心の中にある」

と何の脈絡もない名言をぶち込んで来ますが、こういう言葉に熱狂できるあなたはもう「トリプルX」の世界観にどっぷりハマっているといっていいでしょう。
こうして細かい説明もなくあっさりと生きていることが発覚したザンダーの前に、怪しげな男たちが現れます。
が、ザンダー、これをあっさり殲滅。このシーン必見です!ザンダーが非常にけだるい表情でテキトーに銃を乱射しています。
これはザンダーが再びNSAが自分に依頼してくる際のテストなんだと見抜いているからですが、一瞬でテストと見抜くのは1作目へのオマージュに違いない(きっとそうや)。


今度の敵さんの最終兵器は・・・

今回は序盤に悪の組織に"パンドラの箱"と呼ばれる装置が奪われたため、それを奪還するのがミッションだとNSAのジェーン(トニ・コレット)に言われます。
このパンドラの箱は何ができるかというと、世界中の軍事衛星を自在に遠隔コントロールできるというものでした。
それでギボンズも(ネイマールも)意図的に人工衛星を狙い撃ちされて殺されたとのこと。
ところで今回の敵の組織はもう少し下の方でネタバレするつもりなんですが、明確な組織名はなかったですよね?
アナーキー99ばりのものが欲しかったですね。


ヴィン・ディーゼル vs ドニー・イェン

敵の1人はドニー・イェン扮するジャンという男で、オープニングでも"パンドラの箱"を強奪していくシーンでその活躍ぶりが見られます。高層ビルにハイジャンプでガラスを突き破り、そのままブレイクダンスさながらに銃を乱射というのが冒頭にあるのだからたまらない。
ザンダーとジャンの初対面は、ジャンたちが潜伏している屋外のクラブみたいなところ。ここで2人はピンの抜いた手榴弾を転がす→すぐキャッチしてすぐにピンをはめる→またピンを抜いて転がす、という死のゲームを楽しそうにやっています。
次なる戦いではザンダーとジャンはバイクでのチェイスをします。そのままバイクは海に突っ込んでいくのですが、バイクの車輪のところにサーフボード的なものが出てきて、水上でもすいすい進めます。
まあ1作目からバイクで空飛んでたし、特に驚くことじゃないね!
この後もジャンは普通にトラックに轢かれたり、パラシュートなしで飛行機から落ちたりしますが、なんだか元気です。


他のキャストも軒並みヤバイ!

ザンダーと行動を共にする仲間として、アデル(ルビー・ローズ)という凄腕の女性スナイパーや、危険なカースタントをしてはネット動画にアップするおっさん、テニソン(ロリー・マッキャン)、テイラー・スウィフトとレディー・ガガと同じ日にデートしたという人気DJニックス(クリス・ウー)がいます。
そして、これまではキモオタ風もやしっ子がメカニック担当だったのですが、本作では女の子になっています。
ベッキー(ニーナ・ドブレフ)はリケジョでメガネ女子、しかもドジっ子属性も持っているというイカれたクレイジーたちの集団においてもしっかりインパクトを残してくれます。

敵サイドも上記のイップマンことドニー・イェン以外にも、「マッハ!」で話題になったトニー・ジャー扮するタロン、そしてザンダーの人を救おうという姿勢に心揺れる女性セレーナに扮するディーピカー・パードゥコーンはインド系美女で世界で最も美しい顔100人に選ばれたこともあるそうです。
あとなんか巨体の怪力の奴もいた気がする。(;・∀・)


敵の陰謀とは?

最初にジャンらに"パンドラの箱"を強奪された時の映像から全く動揺していなかったCIAの長官があやしいと見抜き、彼を追う一行。
長官が潜んでいたのは廃ビルでなぜかストーブをガンガンに焚いていました。これは実は熱感知で自分の居場所を知られないためというのが目的だったようで、賢いんだか賢くないんだかよく分かりません。
しかしザンダーのサインでアデルがザンダーの指の間を狙撃するというインポッシブルをやりとげ、CIA長官を仕留めます。
しかし、なぜかロシアの兵士たちに取り囲まれ、絶体絶命・・・。
そこに現れたのは・・・なんと、ダリアス(アイスキューブ)!

・・・

誰?

・・・

って、上の方に書いた第2作「トリプルX:ネクストレベル」の主人公ですよ!
とにもかくにもグレネードでぶっ飛ばせ!ってことで敵を一掃してくれます。
そんなことより、ザンダーがしれっと主役に返り咲いていたことで、興行的にも失敗に終わった2作目をなかったことにしたものと思っていただけに、これはサプライズでしたね。
電話で「9」をコールすると呼ばれるというジョーカー的な存在になっていたのですが、それを11年間待っていたという紹介もおもしろい。


黒幕

実は最初にザンダーにミッションを依頼したジョーンが黒幕だと判明します。そしてジャンたちトリプルXは"パンドラの箱"を盗み悪用したということでトリプルXは解散、彼らは葬り去られることになります。

・・・ジャンたちもトリプルXだったの???

この衝撃が大きすぎて黒幕の正体が完全に霞んでしまうのですが、そこにザンダーも駆けつけ、飛行機内での大バトルが始まります。
途中、流れ弾に当たってパイロットが死ぬため、飛行機は墜落していき、機内は無重力(!)に。
ここでのジャンの無重力バトルは最高です!
一方ザンダーもパンチ力増強スーツみたいの着たヤツと戦ってますが、テキトーにぶっ飛ばして終了です。

ジェーンが最後に"パンドラの箱"で人工衛星を落とそうとするんだけど、ザンダーが自分たちが乗っていた飛行機ぶつけて地上に激突するのを回避、なんやかんやでパラシュートで無事に脱出します。


衝撃のラスト

最後はギボンズの葬式に出席する一同ですが、テニソンのおっさんがやたら大きな声で賛美歌を歌っていると、ザンダーの後ろに現れたのは、ギボンズ!(とネイマール!)
特に説明はないけど生きていました!
ギボンズはザンダーに「ドープなやつでいろ!」とこれまた訳の分からない言葉を投げて終了です!


もはやスパイでも何でもないし、"パンドラの箱"も実は2つあった!みたいなことになってるし、もはや黒幕たちは影薄いだけじゃなくて、結局今回の事件は誰が誰に何を依頼したのかすらもシッチャカメッチャカになっているのですが、そんなことトリプルXの世界では気にしなくていいのです。
派手な見せ場さえあれば!

上記にも書いていますが出演陣も実に多彩です。
特に美女軍団がやばい!

ベッキー→リケジョ、メガネ女子、ドジっ子
セレーナ→正統派美人
アデル→カッコいい系美人、百合
エインズレー→オタク、アングラ系美人

一方、男性陣も

ザンダー→ヒスパニック系マッチョ
ジャン→いぶし銀カンフーファイター
ニックス→イケメンDJ
タロン→イケメンタイ人格闘家
ダリアス→黒人カリスマラッパー
ネイマール→稀代のストライカー

とこれまたズラリ!

今年のアカデミーでは多様性が1つのキーワードだったように思いますが、本作は「ムーンライト」をも凌ぐ多様性を誇っています!
人種もジェンダーもジャンルも超えた究極の脳筋映画、ここに爆誕!
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映画館で年間200本は映画を観ます。
当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

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