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「ラ・ラ・ランド」から考えるピークエンドの法則



「ラ・ラ・ランド」はミュージカル映画でありながら、肝心のミュージカルシーンは、オープニングの度肝を抜くようなハイウェイでのシーンがあり、その後はパーティーに向かうシーン、ミアとセブが夜景をバックにタップダンスをするシーン、プラネタリウムで空中を舞い踊るシーンと単発で出てくるぐらいです。

これは観ている側からすれば非常にフラストレーションが溜まる状態で、映画の方も2人はどうなるの???という状態でモヤモヤを抱えつつラストシーンを迎えることになります。

Kahneman(1999)は、実験参加者に以下の2つの条件をそれぞれ体験してもらい、もしもう一度やらなければならないとしたらどちらを選ぶかを調査しました。

A. 死ぬほど冷たい水に手を60秒ひたす。
B. 死ぬほど冷たい水に手を90秒ひたす。ただし後半の30秒は徐々に水温が上がっていく。

本来ならばAの条件の方が冷たい水に手をひたしている時間が短いので、そちらが選ばれそうですが、実験の結果は、Bを選んだ人が多くなっていました。

これは人が物事を判断したり評価したりするときには、その対象の最も絶頂である部分(ピーク)と、その対象の終了時の部分(エンド)が重要な材料となっているということを示しており、上記の実験では、ピーク(一番冷たいと感じる部分)は同様ですが、エンドでは、Bの条件の方が冷たさが多少和らいでいるため評価が高くなっている結果として、Bの条件の方が選ばれやすいとされています。

このように、あらゆる経験、とりわけ喜びや悲しみに関する出来事に対しては、絶頂期(ピーク)と終了時(エンド)が重要であるということを、ピークエンドの法則と呼んでいます。
簡単に言うと、終わり良ければ全て良し、っていうことになるんですが、本作でも中盤の我慢の時をへて、あの感動のラストへつながっているということで作品全体の評価も高まっている印象があります

デイミアン・チャゼル監督がこれを意図的にコントロールしているとしたら恐るべき才能ですね・・・。

[引用]
Kahneman, D. (1999). Objective Happiness. In Kahneman, D., Diener, E. and Schwarz, N. (eds.). Well-Being: The Foundations of Hedonic Psychology. New York: Russel Sage. pp. 3-25.
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当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

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