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「モアナと伝説の海」感想。


(公式HPより引用)

[story]
神秘的な伝説が息づく南海の楽園、モツゥヌイ島。16歳の少女モアナは、海と特別な絆で結ばれていたが、外洋に出ることを禁止されていた。ところが、半神半人のマウイが命の女神テ・フィティの“心”を盗んだために生まれたという暗黒の闇が島にも迫ってきて、モアナは祖母タラに背中を押され、マウイを見つけ、テ・フィティの盗まれた“心”を返すべく大海原に旅立つのだった・・・。

ディズニー最新作は、「リトル・マーメイド」「アラジン」のジョン・マスカー&ロン・クレメンツ監督が、南海の楽園を舞台に少女モアナと伝説の半神半人マウイの冒険を描いたアニメ。

2010年、「塔の上のラプンツェル」あたりから、ディズニー映画の方向性なのか、これまでのヒロイン像から変化してきたように思います。
いつか白馬の王子様が迎えに来てくれるのを待つ深淵のお姫様、から、個性を持ち自ら冒険に乗り出す積極的で勇敢な女性へと変わってきています。

2013年の歴史的ヒット作「アナと雪の女王」でも、アナとエルサの姉妹という2人の個性としてかつてのお姫様像(エルサ)と新しい女性像(アナ)の療法を描いていました。

そして本作ですが、主人公はさらなる進化を遂げています。
白馬の王子様を待つ系→自分から白馬の王子様を探す系自分で白馬に乗っちゃう系、なんてたとえると分かりやすいかと思いますが、主人公のモアナは幼い頃から海に愛され、自分もいつか大海原に乗り出したいという気持ちで一杯で、やがて島の人々を救うため大航海へと旅立ちます。

モアナ(アウリイ・クラヴァーリョ、日本語版は屋比久知奈)は島で幸せに暮らしながらも海への憧れが強かったのですが、父トゥイ(テムエラ・モリソン、日本語版は安崎求)はかつて仲間を失った苦い経験から、外洋へ出ることを禁止していました。

やがて、島が伝説の魔物テカァによって魚が取れなくなり農作物も育たなくなってしまったため、モアナは意を決して外洋へと舟を漕ぎ出すのですが、高波にさらわれなんとか命からがら島へと戻ってきます。

そんな様子を見ていた祖母のタラ(レイチェル・ハウス、日本語版は夏木マリ)から、テ・フィティの心を渡され、伝説の半神マウイを見つけ出し、ともにテ・フィティの心を返しに行くことを告げられます。

こうしてモアナはマウイを探し、マウイとともに大海原の大冒険ということになるのですが、このあたりはまさにディズニーの真骨頂で、クライマックスまで観ているものをグイグイと引き込んできます。


圧倒的なビジュアル

舞台が海ということで、波や、水の飛沫などの表現はもちろんですが、モアナの髪などの細部に渡るまでのCGの完成度が高い!さらにモアナは海の不思議な力によって守られているのですが、それもまた水の独特な表現によって描かれています。
ジェームズ・キャメロン監督の1989年の映画「アビス」でも海底で出会う不思議な生命体として水の表現が素晴らしかった記憶がありますが、そこから20数年たって、CGアニメでも違和感なく再現できるようになっているのですね。

敵も味方も!魅力的なキャラクターの数々

本作もキャラクターの面で魅力的な存在は多いですね。
敵として最初に出てくるのは、海賊カカモラ。彼らはココナッツの実のような生き物で集団でモアナとマウイに襲い掛かってくるのですが、どこかコミカルな上に、このシーンは完全に「マッド・マックス 怒りのデスロード」!
次なる敵として出て来るタマトアはカニの怪物ですが、光っているものを集め、それで自分を装飾するという自己顕示欲の強いキャラになっています。同じく光りもの好きニフラーに可愛さでは敵いませんが、インパクトのあるキャラクターとなっています。
それからモアナと一緒に旅することになるヘイヘイというニワトリ。
こちらはディズニー映画の相棒らしくなく、全く良いところなしのドジっ子なのですが、それが終盤に・・・。
そして、マウイの全身には多くのタトゥーが刻まれているのですが、これは半神である彼がこれまで人々にしてあげたことが伝説として体に刻まれていて、リアルタイムで変化していくマウイのタトゥーもまたマオイ以上に雄弁にコミカルに語ってくれます。

モアナとマウイの成長の物語

そしてディズニー映画といえば登場人物の成長が描かれることも多いのですが、本作でもバッチリ描かれています。
モアナはたどたどしい航海技術だったのですがマウイに学ぶことで徐々に舟の操縦がうまくなっていきます。一方のマウイも最初は尊大な態度を取っているばかりなのですが、相手の心を理解するようになり、さらには失っていた自信も取り戻すようになります。

意図的なリフレイン

本作では同じような表現、同じような描写が繰り返し出て来る印象があります。しかし、その意味合いが全く異なっているのです。
モアナは最初、好奇心から外の海に出たいと思っていましたが、やがて、島のため、人々のために海に出るという使命感を持っての行動となっています。
マウイもモアナと会った当初は尊大な態度で、何もしていないのに「you're welcome!」(どういたしまして!)と言っていたのですが、終盤に出てくる同じセリフはまさに言葉通りの意味合いとなっていました。
そして主題歌「How Far I'll Go」は劇中でも何回か流れますが、序盤は果てしない世界への希望を表しているかのようですが、終盤は目的を果たすことが出来ない失意を表しているかのようで、これもまた場面によって表されている心情が異なっているのです。

Know Who You Are

こちらももう一つの主題歌と言える劇中歌ですが、自分が何者か、というのはまさに本作のテーマです。
モアナは序盤から自由に冒険に出たい本心と、将来の村長として人々を守っていかなければならない使命とに揺れています。これはラストのモアナにも通じていきます。
一方のマウイも、半神として尊大な態度をとっていましたが、神に与えられた釣り針の効力を失ったことで自信喪失し自分自身の存在意義すらも疑問に思ってしまいます。そんな彼もモアナに認められ、さらにモアナを助けることで自信を回復していくのです。


という非常に素敵な冒険譚に仕上がっているのですが、不満があるとすれば日本版のポスターや映画の売り方ですね。
海に愛されし少女モアナ、というのをピックアップしているのはいいのですが、海と戯れるファンタジーみたいな雰囲気を醸し出していて、ポスターからはマウイの姿を排除しています。
これ冒険物語だから!なんなら「マッド・マックス」だから!
変にハートマークやらせるぐらいならV8ポーズにしろや!
・・・

あ、すいません、思わず我を失っちゃいました。
ディズニー映画はどうしても女性客の割合が多く男性客の足が遠のく傾向があったのでオリジナルではあまり男性、女性を意識させないデザインなのですが、その意義が日本版では感じられないのが残念ですね。

というわけで、男性でポスターからなんとなく敬遠していた方はぜひ御覧ください!
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すぷーとにく0107

Author:すぷーとにく0107
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中の人は、北海道は札幌市在住です。
映画館で年間200本は映画を観ます。
当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

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