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「T2 トレインスポッティング」感想。


(公式HPより引用)

[story]
スコットランド、エディンバラ。レントン(ユアン・マクレガー)は大金を持ち逃げして以来20年ぶりにアムステルダムから帰郷した。シックボーイことサイモン(ジョニー・リー・ミラー)は表向きはパブを経営しながら裏では売春やゆすりで稼いでいた。レントンはシックボーイと再び点を組んでビジネスを始めることに。そこに相変わらずジャンキーで妻子に見放されたスパッド(ユエン・ブレンナー)も加わることになった。その頃、殺人罪で服役中だったベグビー(ロバート・カーライル)が脱獄して・・・。

英国の労働者層の若者の明日の知れない日々を描いた前作「トレインスポッティング」の実に21年ぶりとなる続編。
監督は前作と同じ「スラムドッグ$ミリオネア」「127時間」のダニー・ボイル。
主演のユアン・マクレガーはじめ、前作の主要キャストが同役でそのまま出演しています。

前作の日本公開が1996年で、自分はその頃大学に入学する年で、生まれ故郷の札幌に戻ってきた年でした。
札幌ではシアターキノで上映されていて、当時は改装前でまだ1スクリーンしかなかった時代でした。
そんな状況で見た「トレイン・スポッティング」ですが、ドラッグでハイになったレントンたちが見るダークファンタジーのような世界観、それを補うスタイリッシュな音楽たち、そして明日なき若者たちの疾走感が今でも目に焼き付いています。

高校生の頃も映画は好きでしたが、それがより加速したのは大学生になってからで、「トレインスポッティング」がその1つのきっかけとなった映画でもあります。

それから21年、わたしもすっかりおっさんになりましたが、映画愛は相変わらず、いやどんどん増している状況で見に行きました。
札幌では札幌駅直結のシネコン・札幌シネマフロンティアでの上映となりました。ここにも隔世の感がちょっとありますけどね・・・。

久しぶりの続編、といえば、昨年の「ゴーストバスターズ」もありましたが、あちらはリブートというか設定も装いも新たに仕切り直しという印象でした。
他には、「インデペンデンス・デイ」もちょうど20年ぶり(前作の公開は「トレインスポッティング」と同じ1996年)、それから「トリプルX」も1作目からは15年ぶり(日本では未公開だった「トリプルX:ネクストレベル」が間にありますけどね)などもあります。

久しぶりの続編が作られるからには、元々の作品の人気が高いということはあるので、期待もありますが、前作が良かっただけに・・・という不安も入り交じるといったところでしょう。

そんなわけで本作の感想です。

前作のラストでは、4人がせしめた大金をレントンが持ち逃げし新しい未来を切り開く、というところで終わっていたのですが、本作ではそのレントンが20年ぶりに滞在していたアムステルダムからエディンバラに戻ってきます。

レントンは再びシックボーイと組んで新たなビジネスを始めようとし、そこに相変わらずジャンキーで別れた妻子との面会もできず途方にくれていたスパッドが加わり、そこに刑務所を脱獄してレントンに復讐しようとするベグビーが迫る、という流れになっています。

その後は結局あいもかわらず犯罪スレスレ、というかスレスレで犯罪な行為を繰り返していくところなんかは相変わらずです。
強盗やドラッグ横流しをしてた若かりし頃から、カードを盗んでお金を抜き取ったり、補助金を掠め取ろうとしたりと、若干知的(?)な内容にはなっていますけどね。

このように本作の魅力は、かつてのストーリーや設定を彷彿とさせながらもやはり20年の時を随所に感じさせるところにあるのではないでしょうか。


前作へのセルフ・オマージュ


本編では随所に前作の映像が映し出されることもありますが、それ以外でも多くの場面でかつての作品を彷彿とさせるセルフオマージュが溢れています。
前作では強盗をして逃げるレントンやスパッドの姿がオープニングにもなっていましたが、本作ではアムステルダムのスポーツクラブのランニングマシーンでレントンが走っている姿から始まります。若かりし頃は追いかけてくる店の人から逃げ切ったのに、今回は心臓発作で倒れちゃいますけどね。

前作でスコットランドで1番汚いトイレが出てきて、ドラッグを落としたレントンがその中に飛び込むというシーンがありましたが、本作でも匹敵するぐらいに汚いトイレが出てきます。

前作、ドラッグのオーバードーズで亡くなったトミーを見舞うシーンもやはり前作と同様の構図にしています。

そして、前作の冒頭でインパクトのあったレントンの長い独白、choose life(人生を選べ)~、がこれまた別の形で再現されています。


冴え渡る映像、音楽

前作もスタイリッシュな映像と音楽で当時の若者たち(私も含まれます(;・∀・))を熱狂させてくれましたが、本作でもその魅力は健在です。
映像では、プロジェクション・マッピングを取り入れたり、話題のSNOWを使った遊び心のある映像を用いたりもしています。
ダニー・ボイル監督は前作からの20年の間に「スラムドッグ&ミリオネア」でアカデミー賞も受賞していますが、一貫して個性的なビジュアルを見せてくれている印象ですね。
音楽も前作を彷彿とさせる曲の数々が流れますが、レントンが自宅でIggy Popの「Lust for life」をかけようとして一瞬で停めてしまう描写があります。結局のところうだつの上がらない人生を送ってしまっていることを自戒していたのかもしれませんが、観ている側としてはおあずけを食らった感じでしたけどね・・・(;・∀・)


変わるもの、変わらないもの

レントンは20年ぶりにエディンバラに戻ってきたのですが、その街の様子に驚いている仕草を見せます。かつて自分が暮らしていた頃のような物騒な雰囲気はなく、トラムの走る落ち着いた町並みになっています。
かつてレントンと一夜の関係を共にしたダイアン(ケリー・マクドナルド)も立派になって再登場します。
ベグビーは息子がいて、きちんと大学に通っています。それでもベグビーは自分の仕事(犯罪)を手伝わせようとしたりしますが、息子は断ります。息子は自分とは違いまっとうな道を生きることを考えているのでしょう。(何しろ脱獄中だし)父親らしいことは何一つしてやれないベグビーですが、最後は息子が自分の道を行くことを認め、訣別のメッセージを残します。ここも変われるものと変われないものの違いが描かれています。

レントンたちは20歳歳はとったけれど、相変わらずうだつの上がらない生活を続けていて、何も変わっていないのです。なんとかその生活を抜け出そうとした20年前とは違い、ここからやり直すというのは難しい状況です。唯一、スパッドはシックボーイの恋人でもあるヴェロニカに言われて、この一連の出来事を自分の自伝としていますが、レントンとシックボーイの状況は全く変わりありません。
ただ、彼らは、それでも生きているということに価値を見出し始めたのかもしれません。
ラスト、レントンが自室で序盤は途中で止めてしまったIggy Popの「Lust for life」をかけるところがまさに象徴的でした。

とまあ、個人的には、まさに「トレインスポッティング」の正統な続編という印象でした。
実際に映像が挿入されていたこともありますが、前作の記憶が随所に呼び戻されるのは、それだけ当時インパクトがあったということでしょう。
劇場では、自分と同世代ぐらいの人が多かった印象で、おそらくは前作のファンが来ているのでしょう。
ぜひ若い人にもこの2作は見てほしいと思います。背景とか設定とか気にしなくても、確実に映画の歴史の1つに残った作品だと思います。
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すぷーとにく0107

Author:すぷーとにく0107
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中の人は、北海道は札幌市在住です。
映画館で年間200本は映画を観ます。
当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

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