FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「ルドルフとイッパイアッテナ」感想。


(公式HPより引用)

[story]
エリちゃんの飼い猫として幸せに暮らしていた黒猫のルドルフ(井上真央)。ある日、トラックの荷台に乗って運ばれてしまい、家から遠く離れた東京に来てしまう。途方にくれていたルドルフの前に町の野良猫のボス・イッパイアッテナ(鈴木亮平)が現れる。ルドルフはイッパイアッテナに野良猫として生きるすべを教えてもらうのだが・・・。

斉藤洋の児童文学、絵本をフルCGアニメで映画化したのが本作です。
監督は「ポケモン」シリーズの湯山邦彦と、「ファイナルファンタジー」のCGディレクターだった榊原幹典。

原作の絵本、NHK教育テレビでアニメ化されていたものも未見の状態でしたが、黒猫が主役と聞いて居ても立ってもいられずに見に行きました(ΦωΦ)。

家猫として何不自由なく暮らしていたルドルフが、家から遠く離れた場所にいってしまい戻れなくなる、っていう大まかな設定自体は同時期に上映されている「ペット」と似ています(「ペット」の感想はこちら)。
ただ、本作のほうが(結果的には)かなり長期間に渡って野良生活をすることになるというのが大きな違いですね。

見知らぬ場所というだけでなく、野良になること自体初めてのルドルフですが、その地域のボス猫、イッパイアッテナと出会い、成長していきます。
イッパイアッテナは、野良猫の生きるすべとして、エサをもらえる場所をルドルフに教えてくれます。
給食センター、魚屋さん、近所のおばあちゃんの家など回っていく先々で、イッパイアッテナはデカ、ボス、トラなどいろんな名前で呼ばれています。
ルドルフに名前を聞かれた時、「オレの名前はいっぱいあってな・・・」と言ったのをルドルフが勘違いして、イッパイアッテナだと思いこんでいるのでした。

イッパイアッテナはルドルフに野良として行きていく上では人間の言葉が理解できた方が良いと、その勉強の仕方も教えてくれます。
このことが、やがてルドルフがイッパイアッテナのピンチを救うことにもつながっていくのは素敵でした。

このようにルドルフに様々なことを教え込むイッパイアッテナですが、本作の魅力の1つは、彼の名言がどれも心に突き刺さるものであるということですね。

ルドルフが自分の家の住所もわからず帰れないということに絶望していると、

「絶望は愚か者の答えだ」

と言います。
これは、イギリスの政治家ベンジャミン・ディズレーリの言葉、「絶望とは愚者の結論である。」の引用だと思いますが、このあたりでもイッパイアッテナの博識の高さがうかがえます。

また、ルドルフが通りがかりの人に、「黒猫なんて不吉ね。」と言われたことに対し、

「黒猫が縁起悪いなんて迷信さ。そんなことを信じているのは教養のない証拠さ。」

と励まします。
教養を身につけることの大切さは、イッパイアッテナがかつての飼い主からも言われていたことで、それを今ルドルフにも伝えようとしているのが分かるセリフです。

ルドルフが、ブッチから聞いたイッパイアッテナが野良犬を撃退したときの決めセリフ「今度このへんをうろついていたら、耳ちょん切って頭ツルンツルンにしてやる!」を真似して言うところで、

「ことばを乱暴にしたり下品にしたりするとな、自然に心も乱暴になったり下品になったりしてしまうんだ。」

と諌めます。
ただ注意するだけでなく、その影響が自分のせいであることもしっかりと謝った上で言うので非常に説得力がありますね。

ルドルフはイッパイアッテナと行動をともにすることで成長していく姿を描いていますが、イッパイアッテナやブッチという友だちもでき、野良猫として立派になっていく一方で、飼い主のエリちゃんの元に戻りたいという気持ちもあるという複雑な心境になっていきます。

果たしてルドルフの運命はどうなるのか?
という展開になるのですが、以下、ラストのネタバレとともに不満に残る点を書きたいと思います。


ルドルフはイッパイアッテナのピンチを救った後、トラックのナンバープレートを読んで、エリちゃんの家のある岐阜へと向かいます。
ようやくたどり着いたところ、なんと!
エリちゃんの家では新しい黒猫を飼っていて、ルドルフという同じ名前をつけていました。
この黒猫はルドルフの弟で、ルドルフが見つからなくなって代わりにもらい受けたようです。

ルドルフ(元々の)は、自分が出ていったベランダの窓を開けて再び室内に入るのですが、ちょっと待って!
飼い猫がいなくなってしまった悲しみを感じているなら窓を開けっ放しになんてしないはず。
入る場所を探しているうちに、新ルドルフの事実を知ってしまうとかにすれば良かったのに、エリちゃん(とその親)の無神経さを疑ってしまう形になってしまいました。

もちろん原作は未見なので、このあたりが原作通りの可能性もあるのですが、猫飼いとしてはちょっと納得のいかない流れでした。

また、ルドルフが帰ってきた頃、エリちゃんはソファーで寝ているのですが、この時に間違ってルドルフを新ルドルフと思って抱きしめます。
そのときに、エリちゃんの家では猫を1匹しか飼えないということを知り、新ルドルフのためにもルドルフが身を引くという流れになるのですが、結局エリちゃんはルドルフのことを認識しないままです。
それもなんだかかわいそうな気がしました。
新ルドルフを飼うのはともかくとして、元ルドルフを必死に探した形跡とかが感じられるともっと良かったんですけどね(エリちゃんの日記があるとか)。

とまあ、ちょっと猫好きとしては気になる点があるのですが、イッパイアッテナの教訓は子どものみならず大人でもためになりますので、ぜひ親子でご鑑賞を!(^O^)/
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

すぷーとにく0107

Author:すぷーとにく0107
FC2ブログへようこそ!
中の人は、北海道は札幌市在住です。
映画館で年間200本は映画を観ます。
当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。