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「青空エール」から考える応援の効果



「青空エール」では登場人物がそれぞれお互いに相手を応援し支えていくという美しい姿が描かれていました。

スポーツなどの場面でも、今年のオリンピックやプロ野球、サッカーなどで、インタビューの際に、選手が「ファンの皆さまの応援のおかげで勝つことが出来ました!」みたいなコメントをよく耳にします。
確かに、応援してもらうことで後押しになるというのは正直な感想だとは思いますが、それでは実際にどれぐらいの効果があるのでしょうか?

Neto et al.(2015)では、20mのシャトルランの際に、「いいぞ!」「行け!」「その調子!」「頑張れ!」などの言葉をかけたところ、そうした言葉をかけられてない人と比べて、最大酸素摂取量、心拍数、走行距離がいずれも高くなっていたという結果になりました。
応援によって頑張ろうという意識が芽生えて、それが結果にも現れているということになりますね。

ただし、必ずしも応援をするのが良いかというとそうでもないようです。
Epting et al.(2011)では、いくつかのスポーツの場面において、応援、あるいはブーイングの効果があるかを調査しました。その結果、バスケットボールのフリースローにおいては、これらの効果が見られず、野球のピッチングにおいては、ブーイングをされるとパフォーマンスが下がるという結果になりました。そして、ゴルフのショットにおいては、応援もブーイングもどちらもパフォーマンスを下げるという結果になっていました。ゴルフの時に、「お静かに」っていうプレート出されているのにも意味があったんですね。

体力や気力が問題となるような場面では応援は効果的ですが、集中力が必要とされる場合には効果がないか、かえって逆効果になる例もあるようです。
競技の種類や場面に応じて、適切な応援ができると良いですね。

ただ、応援の効果というのはなかなか検証しづらいためか、あまり研究の数が多くないようです。
確かに、実際の試合では1試合1試合の勝ち負けが重要なのに、調査のために全く応援しないでみるなんてことはできませんものね。
無観客試合のときなんかと比較できれば面白いとは思うんですけどね。

最後に、相手を応援することはその相手だけでなく応援している自分自身にも効果があるそうです。
プロゴルファーのタイガー・ウッズは、相手のパッティングのとき、カップインするようにと心の中で願っているそうです。
これは相乗効果的に自分のパフォーマンスを高めることにもつながるようで、お互いにエールを送り合うことの効果が実践されている証拠ですね。

いや、到底そんな気持ちになれないという方は、ぜひ「青空エール」を見て、その大切さを確認してくださいね。

[引用]
Epting, L. K., Riggs, K. N., Knowles, J. D. & Hanky, J. J.(2011). Cheers vs. jeers: effects of audience feedback on individual athletic performance. North American Journal of Psychology, 13, 299-312.

Neto, J. M. M. D., Silva, F. B., Oliveira, A. L. B., Couto, N. L., Dantas, E. H. M., & Nascimento, M. A. L.(2015). Effects of verbal encouragement on performance of the multistage 20 m shuttle run. Acta Scientiarum. Health Sciences, 37, 25-30.
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すぷーとにく0107

Author:すぷーとにく0107
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当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

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