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「四月は君の嘘」感想。


(公式HPより引用)

[story]
神童とも言われた天才ピアニストの公生(山崎賢人)だったが、ピアノの先生でもあった母親の死後、全くピアノが弾けなくなっていた。ある日、幼馴染の椿(石井杏奈)にバイオリニストのかをり(広瀬すず)を紹介される。自由奔放な彼女は、公生を強引に自分の伴奏者に指名する。最初は戸惑う公生だったが、再びピアノに向き合うようになり・・・。

新川直司の大人気コミックスを「僕の初恋をキミに捧ぐ」「潔く柔く」の新城毅彦監督により実写映画化したのが本作です。

原作コミックは未読なのですが大人気なようで、TVアニメ版も好評を博しての満を持しての実写映画化となりました。
人気コミックともなれば映画化の流れは避けて通れないものではありますが、結果はかなりはっきりと分かれている気がしますね。本作ははたして。

というわけで、今回もだいぶネタバレを含みますので、ご鑑賞後に再読いただけたらと思います。



で、まあ、結論から言うと、ありきたりの難病カワイソウモノになってしまっているんですよね。
まあ予告編からなんとなく予感はしていたんですが、まさにその通りの結論だったので、肩透かしというか、もったいないというか、そんな印象でした。

以下気になって点をいくつか書いていきたいと思います。


1. かをりが公生と会うきっかけ

かをりが親友の椿に、公生の親友である亮太を紹介して欲しい、というのがきっかけで、数合わせということで公生も呼ばれます。
その時、子どもたちと一緒に楽しく音楽を演奏している姿を見て、さらにはかをりのコンクールで楽しそうに演奏する姿を見て、それ以降、公生はかをりのことが気になっていきます。
かをりも、公生を半ば強引に自分の伴奏者に指名して、公生は再びピアノを始めることになるわけですが・・・って、このあたりに亮太があまりに絡まなさすぎますね。
もちろん予告編を見るまでもなく、主人公の2人はわかっているのですが、もう少し、かをりが亮太のことが好きである、という演出があっても良かった気がします。
タイトルにもなっている"嘘"は、最後にかをりの手紙で明かされるのですが、それが実は亮太のことが好きってのは嘘でしたよ、というもので、それだけ?と思ってしまいました。

2. かをりの病気について

かをりは"ちょっと悪い病気"で入院をし、それでも再び公生と一緒に音楽を奏でたいという思いから、助かる確率の低い手術に望むことになるのですが、結果、それが叶わず、公生たちはかをりのいない春を迎えることになってしまいます。
ところで、この病気はなんだったんですかね?
症状からすると筋萎縮性側索硬化症(ALS)のような感じもするのですが、それだとしたら手術で回復というのはあわない気がします。
白血病や腫瘍だとしたら、そこまで重篤な状態になるまでに抗がん剤などを利用していると考えられるのですが、その気配もなかったですし。
病名は原作でも明らかにしていないので、映画もそれに忠実にならっただけなのでしょうが、どうも無理やり感動モノに結びつけようとしている印象は否めませんでした。
元気な時に川に飛び込んだりしているのも説得力にかける展開になってしまっている気がしました。

3. 説明的なセリフが多いのに、説明不足?

本作、というか邦画の良くないパターンとして、登場人物が自分の心情を語りすぎるというところがあります。
本作でも、ナレーションでいろいろな状況が語られますし、それ以外でも登場人物が自分の心情を次々と吐露します。
極めつけだったのが、後半に椿が自分の気持ちを公生に伝えるシーンで、もうね・・・。
演じている石井杏奈は頑張っているんですけど、さすがにこのセリフというかシーンはどうかと思いましたね。
と、これだけ心情を隠すことなくしゃべっているのに、全体としては説明不足でよくわからない部分も多々あります。
公生が母の友人でピアノの先生をしてくれる紘子に、「聞こえなくなるのは、贈りものだよ。」と言われるシーンがあるのですが、この謎は最後まで明かされません。


とまあ、良くないところばかり書いてしまいましたが、原作未読の自分の印象では、おそらく原作はもっと音楽が中心なのではないかと思います。
とにかく譜面を追いながら正確に演奏しようとする公生と、譜面にしばられない自由な演奏をするかをり、自分のせいで母親が死んだと思い、ピアノを弾くことすらできなくなっている公生と、残された時間がわずかでも聞いてくれる人がいるならば演奏したいというかをり、この対称性はとてもキレイなんです。
映画では、2人の恋愛をメインに持ってきてしまったために、このあたりの要素が弱まってしまったのも欠点のように感じてしまいました。
(原作もそのままだったらゴメンナサイですが・・・)

では、良かった点も。
主演の広瀬すずは、「ちはやふる」でもマンガの主人公を演じていましたが、本作の自由奔放な部分はさすがの魅力でした。
公生が最初に見かけた時、そして演奏している時はそれが顕著で、とにかく絵になります。
ただ、その半面、病気の部分のインパクトが薄れてしまうのが難点でしたけどね。
山崎賢人も、もう何度目のマンガキャラを演じているのかわからないほどですが、陰のある天才という雰囲気は出ていたように感じます。
その2人を支える親友役の石井杏奈もツンデレっぽいところも出ていて魅力的でした。先に「ソロモンの偽証」見ておくと、その魅力は倍増ですよ。
そして亮太。見た目の爽やかさもさることながら、キャラが良い。
ここまで良いやつなんだから、かをりも好きになってもおかしくないのに、そこをあまり描かなかったのも映画としての欠点でした。

鎌倉、江ノ島で撮影した風景も良く、要素としての魅力は多かっただけに、これはちょっともったいなかったですね。

原作・・・どうしようかな・・・。読もうかな。
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すぷーとにく0107

Author:すぷーとにく0107
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中の人は、北海道は札幌市在住です。
映画館で年間200本は映画を観ます。
当ブログでは、映画のレビューをしつつ、勉強している心理学ネタでも書いていけたらいいなと思っています。

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