「メカニック:ワールドミッション」から考える正しい脅迫の仕方



「メカニック:ワールドミッション」では、その正確無比な仕事ぶりから、"メカニック"と呼ばれている凄腕の殺し屋ビショップが、愛する女性を人質に取られて、彼女を解放してほしければ仕事の依頼を受けろという脅迫をされます。

が、しかし!

この犯人たち、人質に銃を突きつけてビショップを脅すのかと思いきや、そんなことは一切せず(途中で勢い余って撃っちゃいますけど)、最後もほっぽりだして自分たちは逃げ出すという始末でした。

そういうわけで、今日は正しい脅迫の仕方について書いていきたいと思います。悪用は厳禁ですよ!

Janis & Feshbach(1953)は、高校生を対象にどのように言われれば歯磨きをするのかを調べました。ここで高校生たちを"脅迫"する条件として、以下の4つのパターンがありました。

A: 「虫歯にならないために、歯を磨きましょう!」(脅しなし条件)
B: 「歯磨きをしないと虫歯になって歯に穴が空いてしまうから、しっかり歯磨きをしましょう!」(弱い脅し条件)
C: 「歯磨きをしないと、虫歯になって歯に穴が空いたり、歯茎が腫れたりするので、しっかり歯を磨いて、歯医者にも行くようにしましょう!」(中程度の脅し条件)
D: 「歯磨きしないと虫歯になって、歯に穴が空いたり歯茎が腫れたりするだけでなく、歯医者で大変苦痛を伴う治療をしなければならなくなります。さらには痛風やガンを引き起こすこともあります。」(強い脅し条件)

この結果、もっともショックを受けて不安と感じたのはDのパターンの強い脅しを受けたグループの高校生でした。まあこれは予想通りの結果かもしれませんが、その後、しっかりと歯磨きをしたのはBのパターンの弱い脅しを受けたグループでした。

なぜこのような結果になったかと言うと、あまりにも強い脅しを受けてしまうと、人はショックで萎縮してしまったり、どうすることもできないと自暴自棄になってしまったりします。その一方で強い反発心を覚えたりもします。このどちらのパターンにおいても脅迫が功を奏さないということがわかりますね。
「メカニック:ワールドミッション」では完全に後者の反発心の方ですね。おかげで依頼したボスも部下たちを大半失っていましたしね。

これが弱い脅しとなると感情的にならずにすみ、伝えられた情報を冷静に判断することができるので、それに筋道が通っている場合にはその内容を受け入れようとするわけです。

「メカニック:ワールドミッション」でも人質の安全を保証しながらも、いつでも殺せるんだぞという姿勢をもっと打ち出す必要がありましたね。
それしなかったから敵さん一味はあわれな結果になってしまいました・・・(;・∀・)

[引用]
Janis., I.L. & Feshbach. S.(1953). Effects of fear-arousing communications, Jounal of Abnormal and Social Psychology, 48, 78-92.
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